少し暑さのピークを過ぎたとはいえ、まだクーラーをかける日も多いですね。
雨の日の湿った空気も、エアコンをかけることで除湿することができます。
8月中旬〜下旬がとても暑かったので、ベランダに打ち水をすることで、暑さを多少和らげていました。
アパートやマンションに住んでいるとあまり馴染みがない人も多いかもしれませんが、打ち水をすると、水分が蒸発する際に熱を奪う(気化熱)現象を利用しているので、少し涼しい風が通りやすくなりますよ。
今回は、ベランダにかける打ち水について書きたいと思います。
打ち水で涼しくなる仕組み
地面に水をまくことで、地面の暑さを和らげる効果があります。
化学現象として、水は、蒸発(気化)するときに、周囲の熱を奪います。
気化熱の原理として、知られています。
この現象を利用して、打ち水として地面に水をまくと、水が乾く(気化する)ときに地面の熱を奪うので、その後なんとなく涼しく感じることができるのです。
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集合住宅のベランダにも効果があるの?
戸建てのお宅では、庭木に水をあげるついでに地面にも水をまくという光景をよく目にします。
集合住宅では、庭よりもベランダのある物件がほとんどですね。ベランダはコンクリートでできていて、真夏になると熱を吸収して、ベランダの地面(床面)がとても熱くなります。
コンクリートの熱は、しばらく留まるので、ベランダ地面からの熱で周囲の暑さが増してしまいます。
ベランダにも打ち水をすることで、コンクリートの温度を多少なりとも下げることができるので、夕方や夜に涼しい風が入ってきやすくなりますよ。
また、ベランダに植木鉢やプランターで花や野菜や木を育てると、葉っぱがグリーンのカーテンとなって涼しくなります。
コンクリートに水をまく代わりに、植木鉢に水をやるようにしても良いかもしれませんね。
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湿気た感じにならないの?
真夏の時期には、日中では水をまいてもあっという間に乾くことが多いです。
蒸発している途中では、少し湿気を感じることがあるかもしれませんが、乾いていく段階で、少しまわりの温度が下がったのを実感できると思います。
完全に乾くと、湿気はほぼ気にならなくなります。
日差しが強い日には、もう一度打ち水をして温度を下げたくなります。
一時的に湿気ることよりも、温度が下がる効果の方が大きく感じられるため、暑い日の打ち水での湿気は気にならない程度だと思います。
ベランダでの効果的な打ち水のまき方
日差しの強さによって、水が乾くまでの時間がかなり違います。
炎天下では、あっという間に乾きますが、日陰だと、しばらく湿ったまま時間をかけて蒸発していきます。
暑さのピーク時期には、ひなたよりも日陰に打ち水をした方が、涼しさが持続するのが長くなります。
【暑さのピーク時】
あっという間に蒸発するとしても、炎天下の日向があまりにも暑いときには、打ち水で少しジュワッと水分を蒸発させて、コンクリートの温度上昇を抑えるのも良いと思います。
【朝、夕方の時間帯】
時間帯としては、暑くなっていく前の朝に水をまくと、急激に暑くなるのを抑えられたり、夕方に打ち水すると、ベランダの熱を下げるのを早めることができるので、おすすめです。
植木の水やりの時に、残りの水ベランダにまくというのも良い方法だと思います。
【できるだけ広い面積に】
集中して同じ場所にかけるよりも、広い面積に打ち水するほうが、効率が良いです。
ベランダ床の全体が、排水用の溝に向かって高低差があるなら、床の高いほうに水をまき、低いほうに流れるようにすると、広い面積を湿らすことができます。
溝部分だけ水を流すと、面積が小さいので、効果が薄れてしまいます。溝から遠い位置に水をまくほうが効果的です。
【水の量】
打ち水は、水をただまくだけですが、ベランダの場合、面積が限られているので、大量の水は必要ありません。
先日試したら、1Lもあれば十分過ぎるほどでした。
水を有効に使うために、余分にただ捨てるだけになっている水を打ち水に利用することもできます。
1回につき、500mlくらいの水まく程度であれば、それほど負担になりにくいと思います。
地面が湿る程度の量で十分です。
エアコンなしにできるほど涼しくはない
35度以上の暑い日に、ベランダに何度か打ち水しただけでエアコンなしにできるほどには温度は下がりません。
熱帯夜のように、夜にも気温が高いままの日もあります。
我慢しないで、エアコンもしっかり活用するなどして、熱中症予防をするほうが良いですよ。
※ 熱中症予防についての記事
まとめ
打ち水を試してみたらちょっと涼しい感じを味わえたので、気に入りました。
あまりに暑いと打ち水の効果は持続時間が短くなってしまいますが、やってみる価値はあると思います。
少し気分を変えたいときなどに、打ち水をして、風を入れ替えること、リフレッシュできて、良いアイディアが出てくるようになるといいですね!
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