お風呂の残り湯は、酸素系漂白剤を使うのに向いています。酸素系漂白剤は、50−60℃くらいのお湯が適しているようですが、残り湯の40℃前後でもかなりの効果が出るからです。
とくに、タオルなどを漂白するには、たくさんのお湯が必要になるので、残り湯を有効活用できると、手間も水道代や光熱費も節約になりますね。
今回は、残り湯を利用したタオルの漂白について書きたいと思います。
タオルにピンク色がついてきたら漂白してみよう
タオルを使っていると、段々とうすいピンク色になってくることがあります。
これは、ロドトルラという酵母菌の繁殖によるもので、洗濯してもなかなか取れない場合があります。
ロドトルラが増えてピンクになってくると、合わせてカビや他の雑菌も発生しやすい状態になっていますので、注意が必要です。
雑菌が繁殖してくると、洗濯物の生乾きの時にニオイやすくなったりします。
そんな時には、漂白するとスッキリピンク色が取れますので、漂白してみるのがおすすめです。
お風呂の残り湯はタオルの漂白に使うのにちょうどいい
酸素系漂白剤の場合、塩素系のような臭いはなく、色柄ものにも使えます。
ただし、漂白剤を素手で触ると手が荒れるので、ゴム手袋などをしておいた方が安心です。
粉タイプの場合、50−60℃のお湯に溶かして使うと最も効果が出ますが、お風呂の40℃くらいでもタオルの漂白には十分だと思います。
たくさんのお湯を用意するのは大変なので、お風呂の残り湯を使うのがちょうど良いですよ。
【オキシクリーン】
酸素系漂白剤として、定番の商品です。主成分が過炭酸ナトリウムであれば、他の製品でもほぼ同じ漂白作用があります。
残り湯にある雑菌は大丈夫なの?
・お湯が冷める前(放置して雑菌が増える前)に使える ・漂白剤に殺菌作用がある
洗濯物に残り湯を使うと、雑菌がつきやすいということで、やめることにしている人もいますが、タオルの漂白をする場合、お風呂の温度が下がる前に、わりとすぐに利用するので雑菌が増えにくいですし、漂白剤を使うときに殺菌にもなるので、そのまま残り湯を使って大丈夫だと思います。
もちろんのことですが、あまりにも雑菌が多いお湯を使ったり、漂白剤の量が少なかったり漂白時間が短かったりすると、雑菌が残ることもあります。
洗濯してから漂白するほうが効果的
ふつうの洗濯では落ちにくい汚れを取るには、一度洗濯してから漂白したほうが、効果が出やすいです。
洗濯前の汚れが残っていると、ふつうの汚れを取るためにも漂白剤の力を使うので、落ちにくい汚れにまで落とすだけの力が残らないことがあるからです。
これは、食器を漂白するときに、茶碗を洗ってからするのと同じイメージです。
(関連:水筒の中の汚れをきれいにする方法(酸素系漂白剤の使い方))
タオルの漂白方法
洗濯機に残り湯を入れ、酸素系漂白剤を入れてから1、2分混ぜます。
そこにタオルを入れてから洗濯機を1、2分回してから、2時間(一晩でもOK)ほどつけ置きします。
洗濯機を回してから、すすぎ、脱水をして干します。
※ すすぎ1回で大抵は大丈夫ですが、漂白剤の残りなどが気になる人は2回すすぎにすることもできます。また、酸素系漂白剤はアルカリ性のため、タオルが乾いてからゴワゴワになりやすいので、すすぎの時にクエン酸を使うとやわらかい仕上がりになります。
古いタオルがきれいになる
そろそろ洗ってもきれいにならなくなってきたタオルでも、一度漂白するともうしばらく気持ちよく使えるようになるかもしれませんね。
先日、タオルを漂白したら、すっきりきれいになったので、もっと早く漂白すれば良かったと思いました。
ただし、つけ置き時間が短かったりして漂白が弱いと、完全にしつこい汚れまで取れないこともありますので、そんな時には何度か漂白する必要があるかもしれません。
漂白すると、多少は生地が傷みます
すっきりピンク菌が落ちると気持ち良いので、達成感がありますが、多少なりとも漂白剤を使うと生地が傷みます。
ちょっとゴワゴワしたり、生地が薄くなるように感じることがあります。
失敗しても大丈夫だと思えるタオルでまず試してみて、漂白することが良いと思えたらまた色々と漂白してみるのがおすすめです。
まとめ
洗濯機で酸素系漂白剤のつけ置きをすると、洗濯槽もきれいになります。
タオルなどの生乾きの臭いや、ピンク色になってきたと感じたら、漂白を試してみると良いかもしれませんね。
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